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購入も可能!1冊から送料無料作品名:百器徒然袋 雨
作者:京極夏彦
初版年月日:1999年11月10日 -
舞台
★【東京】
・中野区:中野、中野駅前
・千代田区:神田神保町
・港区:麻布狸穴町、赤坂(旧・赤坂表町、旧・赤坂一ツ木町)、青山地区
・町田市:南地区(旧・南村)【千葉】
ご当地グルメ
特になし
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あらすじ・感想・お勧めポイント
「鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱」「瓶長 薔薇十字探偵の鬱憤」「山颪 薔薇十字探偵の憤慨」の三編が収録されています。
颪は国字で読みは「おろし」です。
山などから吹き降ろしてくる風のことで、有名どころでは「六甲おろし」などに使用される漢字となります。
動物のヤマアラシが登場するので、ずっと「山嵐」だと思い込んでいました…。副題からもわかるように探偵・榎木津礼二郎氏が活躍する話です。
一連の話で語り役となる「僕」の本名が明かされるのは、最後の最後です。
そこまで名前が明かされないまま進行します。作中に登場の南村(現・町田市)にある天神山は場所から推測して金森の天満宮でしょうか。
金森市民の森となっていて、菅原道真の「こち吹かば 匂ひおこせよ 梅の花…」の句碑が建てられています。
偶然とは言え、颪とこち(東風)、どちらも風つながりで面白いですね。